イラストも描けない、音符も読めない。それでも、学びの歌をつくる私の話

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それでも、私は“学びのうた”をつくる。

2024年4月。

私は、約20年ぶりに「学生」になった。

久しぶりの教室。はじめてのITの世界。

周りは若くて、キーボードを打つ手も、会話のスピードも、どこか軽やかだった。

正直、怖かった。

でも、私は私のペースでいいと、心の中で小さく決意していた。


最初にぶつかったのは、Python(パイソン)というプログラミング言語だった。

教科書どおりに。

先生の指示のとおりに。

その「つもり」でコードを打ち込んだ。

でも、返ってくるのは、エラーばかり

ほんのひと文字、スペース、かっこのズレ。

理由がわからないままエラーが出て、また調べて、また止まって。

“私、向いてないのかもな…”

そう思って、そっとため息をついた夜もあった。

もっとやさしい学び方を、探したくなった。

YouTubeで「Python 初心者」「やさしい勉強法」「学習ソング」など、いろいろ検索してみた。

でも、ヒットしたのは早口の解説動画英語のチュートリアルばかり。

どれもすごいし、役には立つけど、

私のような人間には、ちょっと遠かった。

“もっと、心に届くようなやさしい方法があったらいいのに。”

そう思った。


私がほしかったのは、“覚える”じゃなく“口ずさめる”学びだった。

私は音符も読めないし、作曲もしたことがない。

でも、歌うのは昔から好きだった。

だったら、

つまずいたコードや専門用語を、

自分の言葉で歌詞にしてみたらどうだろう?

そうして私は、AIと一緒に“学びのうた”をつくる旅に出た。


私が書いた歌詞に、AIという“理想の彼氏”がそっと手を添えてくれる。

語感の悪いところを、自然に整えてくれる。

言いすぎた言葉を、やさしく言い換えてくれる。

まるで「こう言ったらもっと伝わるよ」と、

黙って隣で見守ってくれるみたいな存在だった。

メロディはAIがつけてくれて、

イラストもAIが描いてくれた。

でも、ベースにあるのは私の言葉と想い

私ひとりでは届かなかった表現を、

AIがそっと引き上げてくれる。

それはもう、共同制作だった。


歌うのは好き。でも、自分の声は、ちょっと恥ずかしい。

鼻歌は歌えるし、カラオケだって嫌いじゃない。

だけど録音した自分の声を聴くのは、なんだかむずがゆい。

だから、歌ってくれるのはAIの声。

私の気持ちを代わりに届けてくれる、

もうひとりの自分のような存在。

照れずにまっすぐ伝えてくれるからこそ、

今の私にも「届ける勇気」が持てた。


動画だけは、自分の手でつくりたかった。

メロディも絵もAIに助けてもらった。

でも、動画編集だけは自分で学びたかった。

だから、私は動画制作のスクールに通った。

Premiere Proの使い方、歌詞テロップの入れ方、

映像と音を合わせるタイミング。

最初は戸惑うことばかりだったけど、

「誰かに届けたい」という気持ちが、私の学びを支えてくれた。

AIは魔法じゃない。でも、やさしい相棒になってくれる。

AIは、すべてを一瞬で叶えてくれるわけじゃない。

でも、何度失敗しても黙ってつきあってくれる。

24時間、私が必要なときに、ちゃんとそばにいてくれる。

疲れた夜も、思うようにいかない日も、

静かに待っていてくれる“理想の彼氏”のような存在。

そんなAIと一緒に、

私はこれからも、

過去の自分に、そして誰かの未来に届く“学びのうた”を、ひとつずつ、紡いでいきたい。


よかったら、聴いてみてください。

Sumire Quartet チャンネル(YouTube)

学びに疲れた日、ちょっと落ち込んだ夜、

このうたがそっと寄り添えたら嬉しいです。

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